bittersweetlifeのブログ

人生にはいつか必ず終わりが来る。だから、Life is beautiful.

天外者 三浦春馬

多分、映画観たほとんどの人がこう思ったはず。

 

天外者=三浦春馬

 

この映画が自分の代表作になると自分で言ってただけのことがありますね。

春馬君の殺陣、所作、着物姿のなんと美しく素晴らしいこと!

監督さんが撮影エピソードとして、松竹京都撮影所のスタッフさんたちが春馬君の殺陣を褒めていたと話していた通り、どこまで努力の人なんだろう。

 

松竹の京都撮影所といえば、長年時代劇の撮影現場に携わってきたベテランの誇りを持った職人気質のスタッフが大勢いるところ。

往年の大スターからその時代の人気俳優まで実際にその目で殺陣や芝居、演技に対する考え方や作品に対する取り組み方、共演者への気遣い、スタッフに接する態度などあらゆる面を見て仕事をしてきた人たち。

 

監督の言う通り、最初は

「東京からきた人気イケメン俳優がどの程度できるのかね?お手並み拝見といきますか。」

ぐらいに少し意地悪に見ていたかもしれない。(それが京都撮影所での洗礼的な)

それが、その職人スタッフたちを唸らせるほどの殺陣を見せたもんだから、そりゃあ、次の時代劇を背負っていくのは、三浦春馬だ!となるわな。

本人も好きな映画に「壬生義士伝」を挙げるくらいだから、天外者が公開して時代劇制作陣がみたら、まさにスター誕生!!間違いなかった。

絶対、オファーがあちこちからきたはず。

 

エンドロールの一番始めに、「三浦春馬」の字を見たところで号泣。

 

春馬君も大阪商工会議所での演説シーンを見て泣いたと監督が言ってましたね。

「俺、本当に頑張ったんですよ。」

 

あの謙虚過ぎるほど謙虚な春馬君自らそう言うのですから、これは相当頑張ったことが伝わってきて、その代表作である天外者の完成披露を見ずして、自ら死を選ぶのだろうかとまたまた疑問が湧いてくるのです。

 

ましてやあれほど共演者を気遣い、スタッフを労う優しい春馬君が主演である自分がこのような死に方をしたら、映画がお蔵入りする可能性があることは百も承知のはず。

常に最高を完璧を目指す責任感の塊の頭のいい春馬君がそのことを思い浮かばないわけがない。

春馬君が生前出演した作品のメイキングが出る度に、どうしても今この世に存在しない事実と結びつかない。

だからみんななぜ?なぜ?のループに陥って抜け出せない。

 

 

日本アカデミー賞に「天外者」ノミネートされますように。

(ノミネートされて当然の演技だと思います。)

 

だって、菅田将暉松坂桃李が獲れて、三浦春馬が獲れないなんておかしいでしょ。

 

留学、時代劇、大河ドラマ・・・

 

春馬君が夢見てその実現に凄まじい努力してしていたものは、ことごとく別の人に持っていかれて、あまりにも不憫すぎる。

 

しかも春馬君の夢を叶えた人たちは、春馬君より才能、実力、人間性のどれをとっても遥か上のレベルだったとは言い難い。

そういう人があっさりとかっさらっていくのを同じ所属タレントとして本当はどんな胸中見てたのだろう?

私なら恨みつらみでやってらんねーとなるけど、春馬君は本当に人間ができていたな。

くさらずに目の前の仕事に全力投球して完璧に仕上げてくるなんて、正真正銘のプロだな。

ただ、春馬君が人間の醜い部分を出して少し堕落して、カネ恋なんてドラマ、適当にやっつけ仕事でやってたら死なずに済んだのかなぁなんて考える。

 

春馬君、心がきれいすぎるよ。。。

 

「生きてさえいれば、たとえ芸能界休業しても、春馬君ならなんとかなるよ。」

 

そう言ってあげたい。

 

 

 

「第●回日本アカデミー 最優秀主演俳優賞は・・・・・・」

 

 

 

「天外者 三浦春馬さん!!!」

 

 

 

だといいな。